映画

良い映画の基準

トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2007/03/21 メディア: DVD 購入: 4人 クリック: 77回 この商品を含むブログ (289件) を見る 『トゥモロー・ワールド』という映画をパソコンについているD…

EM菌で有名な比嘉照夫氏が出演している映画『蘇生』

YouTubeを見ていてたまたまこの予告編を見つけました。映画のタイトルは『蘇生』で監督は白鳥哲という方です。最後まで見ると、「2015年春全国公開」と表示されます。しかし、この予告がYouTube公開されたのは2016年の8月1日で、アップしたのが白鳥哲監督の…

映画『SILENT HILL』―アメリカ大衆向け映画の限界

映画『SILENT HILL』はもちろんあのゲームソフトの映画化作品である。前々から名前は聞いていたのだが、今の今まで見ずにいた。それをたまたま昨日見たのだが、ちょっとがっかり、というのが正直な感想である。 とはいえ良いところは数多くあって、冒頭のガ…

「邦画クソ」で思ったこと

togetter.com 弁当がどうのこうのって話は完全にナンセンスだが、一連のまとめとそれに対する反応を見ているとなんだかやりきれない気持ちになる。原則アニメを見る人はアニメしか見ないし、ゲームをやる人はゲームしかやらないという状況があるはずなのに、…

ガンダムに似てしまったJ・Jの新スターウォーズ

スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記 作者: スタジオファン・ブックス 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/01/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る この映画を見た多くの人が感じたことだろうけど、今回の「スターウォーズ…

『クソすばらしいこの世界』 いっそB級ホラーのように単調であれば良かった、と考えてしまうのであった。

クソすばらしいこの世界 [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2013/11/06 メディア: DVD この商品を含むブログを見る 2回見た。1回目はふつうに、2回目はオーディオコメンタリー付きで。オーディオコメンタリー付きでの鑑賞は、最後まで見るつ…

『死霊館』ジェームス・ワン

死霊館 [DVD] 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント 発売日: 2014/11/05 メディア: DVD この商品を含むブログ (1件) を見る ジェームス・ワンが作るホラー映画は明快だ。霊や悪魔には目的があり、その目的のために怪奇現象を起…

昨日見た映画

テレビで放送していた映画版『るろうに剣心』をだらだら見た。マンガのアニメ化ということで扱うのが難しいだとは思うが無難な作りになっていた。原作への配慮もあり、服装や髪形などはポップなのだが、そこまで違和感は無かった。アニメやマンガの登場人物…

『マッドマックス 怒りのデスロード』におけるイモータンの統治について

マッドマックス 怒りのデス・ロード(字幕版) 発売日: 2015/10/21 メディア: Amazon インスタント・ビデオ この商品を含むブログを見る この映画を初めて見たとき、ストーリーについては十分に満足できたのだが、イモータンら敵役の統治の方法には多くの疑問…

映画『ノロイ』のサスペンス分析メモその1

ノロイ [DVD] 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 発売日: 2014/06/25 メディア: DVD この商品を含むブログ (2件) を見る 今回は下の記事に書いたような方法で、映画『ノロイ』のサスペンス分析を行った。 motsurima.hatenablog.…

リング0バースデイについての覚書

リング0?バースデイ? [DVD] 出版社/メーカー: 角川映画 発売日: 2000/10/27 メディア: DVD クリック: 24回 この商品を含むブログ (27件) を見る 作品の構成 いわゆるジャパニーズ・ホラーの延長上にある作品ではない。 日本映画の延長上にある作品でもない。…

映画『キングダム』

キングダム/見えざる敵 【プレミアム・ベスト・コレクション】 [DVD] 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント 発売日: 2009/07/08 メディア: DVD クリック: 2回 この商品を含むブログ (5件) を見る ストーリー サウジアラビアの外国人居住区が…

『マイ・ボディガード』―復讐者が動揺する瞬間

マイ・ボディガード 通常版 [DVD] 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2005/06/29 メディア: DVD 購入: 1人 クリック: 44回 この商品を含むブログ (101件) を見る 登場人物の揺るぎなさ―女は女である ゴダールの映画に『女は女である』というタイトルの作品があ…

『マイ・ボディ・ガード』単調なキャラクターと複雑なストーリー

例えば『ダイハード』であれば、平穏な日常→家族が誘拐(監禁)でピンチ→犯人との激戦→日常の回復というお決まりの展開で、多くのアメリカ映画もこのフォーマットに当てはまっているのだが、『マイ・ボディ・ガード』は違う。物語の中盤、ダコタ・ファニング…

さよなら歌舞伎町②

ひたすら安藤サクラの存在に賭けた『百円の恋』に比べれば、『さよなら歌舞伎町』の方がはるかに語るべきことが多い。たとえば染谷将太という俳優は一体なんなのだろうか。どの映画でも染谷将太は染谷将太でしかない、という点では染谷将太は役所広司に近い…

さよなら歌舞伎町

画面の構図、カメラワークなど、恐ろしく学生映画みたいな演出で始まる。だが、その演出で最後まで見れてしまうのだから、監督に実力があることには間違いない。演出、脚本ともに過剰なことは、サービス精神にあふれた映画だという受け取り方もできる。ただ…

百円の恋

後半は良かったのに、前半はなんであんなに照明が酷かったのか。コンビニの裏なんて暗すぎてほとんど顔が見えてなかった。新井浩文が料理した肉の塊を安藤サクラが噛み切れないという場面は肉も安藤サクラの表情も暗すぎて全然見えない。ちょっと前半の照明…

今年見た映画を振り返る

2014年の映画トップテンを公開するブログが、この時期はたくさん見られるわけだけど、情けないことに、私はこの一年映画館で映画を一度も見なかった。今年前半で一番の話題作は、スコセッシの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で、それなりにヒット…

息つく暇もない100分間『サブウェイ123 激突』

サブウェイ123 激突 コレクターズ・エディション [DVD] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 2010/02/24 メディア: DVD 購入: 2人 クリック: 24回 この商品を含むブログ (31件) を見る これは個人的な映画の好みでしかないのだ…

傑作と肯定できない怪作『羊たちの沈黙』

羊たちの沈黙(特別編) [DVD] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 発売日: 2012/09/05 メディア: DVD 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (17件) を見る ストーリー(※適当) アメリカで大柄な女性ばかりが…

深作欣二の遺作ではあるが、子どもだましの映画『バトルロワイヤル』

映画『バトル・ロワイアル』 予告篇 - YouTube この『バトルロワイヤル』の影響で『デスノート』や『カイジ』がヒットする下地が生まれた。ただ、この映画自体は大した作品ではない。少なくとも深作の代表作『仁義なき戦い』と比較できるような作品ではない…

トーク・トゥ・ザ・デッド

トーク・トゥ・ザ・デッド [DVD] 出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント 発売日: 2013/12/04 メディア: DVD この商品を含むブログ (1件) を見る 個人的におもしろい部分はあったし、ストーリーはうまくまとまっていたけど、世間的にはどうなのだろ…

女優霊

女優霊 [DVD] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル 発売日: 2010/11/26 メディア: DVD 購入: 2人 クリック: 72回 この商品を含むブログ (19件) を見る この映画を見るのは今回で、おそらく三回目。いままではホラー映画という印象が強かったのだが、今回改…

放送禁止 劇場版「密着68日 復讐執行人」

期待していたのだが、企画自体が弱い印象を受けた。ドラマのひとつであれば問題何のかもしれないが、映画となると求められるものが全く違う。もう少し後半に山場を持ってくるような展開があっても良かったのではないかと思う。それにしても前半がつまらなす…

パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT

きのうの深夜、『パラノーマルアクティビティ』の日本版を放送していて、偶然見たのだが、これはおもしろくなかった。同じような映画としては白石晃二の『ノロイ』のほうが良かった。また監督の長江に関しては『放送禁止』シリーズの方がずっとおもしろい。…

『革命前夜』

ひさしぶりにヨーロッパの古い映画を見る。 『革命前夜』監督はベルトルッチ 革命前夜 <HDリマスター版> [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2013/12/04 メディア: DVD この商品を含むブログを見る 以前、『暗殺の森』を見て気に入ったので、期待して見た。結果</hdリマスター版>…

原作ファンにはたまらないのだろうなあ-映画『レ・ミゼラブル』

原作ファンたちが「やっぱり『レ・ミゼラブル』って最高だよね」と再確認するための映画だと思う。決して映画としてうまくできてるとは言えない。というよりも、映画としての評価よりも原作ファンを納得させることに重点が置かれているので、作り手自身が映…