今年見た映画を振り返る

 2014年の映画トップテンを公開するブログが、この時期はたくさん見られるわけだけど、情けないことに、私はこの一年映画館で映画を一度も見なかった。今年前半で一番の話題作は、スコセッシの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で、それなりにヒットしたようだが、大のスコセッシ嫌いの私は、1800円を出すのを惜しんでしまい、結局見ずに終わった。これが決定的だったと思う。

 

ウルフ・オブ・ウォールストリート [DVD]

ウルフ・オブ・ウォールストリート [DVD]

 

 

 それから映画館から足が遠のいた。興味のある映画は『ゴジラ』、『紙の月』などあったが、それらも見ずじまい。クリストファー・ノーランの『インターステラー』の狂騒には、ちょっとうんざりしたが(ノーランが苦手)、ダメもとで見ても良かったように思える。ただ一番引っかかったのは、SF映画という点で、『ゼロ・グラヴィティ』で既に懲りていたので、『インターステラー』も避けてしまった。

 

インターステラー (竹書房文庫)

インターステラー (竹書房文庫)

 

 

 一方で、近所のTSUTAYAが旧作7泊8日80円になったこともあって、DVDは例年どおりたくさん見た。邦画は特にホラー作品を中心に見たが、特に印象に残ったのは、『カルト』(白石晃士)『POV』(鶴田法男)、『放送禁止2~ある呪われた大家族』など、手持ちカメラの作品が多かった。

 

POV?呪われたフィルム?<DVD>(2枚組)

POV?呪われたフィルム?(2枚組)

 

 

 洋画は過去の名作を中心に、一度見たことのある作品をもう一度見るということをやってみた。一番の収穫は『羊たちの沈黙』で、これは脚本的にも、映像的にもかなり完成度が高いが、小綺麗な造りにはなっていなくて、かなり尖った作品であることが分かった。しかも時間も短くて、エンターテイメント性も兼ね備えているという優秀さ。

 

 

 今後の予定としては、洋画の名作を見なおすという作業をしつつ、時間があればまた映画館で新作も見たいと考えている。デヴィット・フィンチャーは『ベンジャミン・バトン』以来追いかけ続けている、数少ない好きな映画監督なので『ゴーンガール』は今からでもぜひ見たい。といっても、年明けすぐは混むだろうから、ピークを過ぎてからということにはなるが…。

 

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [DVD]

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