EM菌で有名な比嘉照夫氏が出演している映画『蘇生』
YouTubeを見ていてたまたまこの予告編を見つけました。映画のタイトルは『蘇生』で監督は白鳥哲という方です。最後まで見ると、「2015年春全国公開」と表示されます。しかし、この予告がYouTube公開されたのは2016年の8月1日で、アップしたのが白鳥哲監督の公式アカウントなので、どういう意図があるのか詳しくは分かりませんが非常に興味深い内容となっております。
このドキュメンタリー映画『蘇生』には、琉球大学元教授の比嘉照夫氏が出演しています。
比嘉照夫氏とは?
比嘉照夫氏はEM菌の開発者で、はてブではニセ科学の代表的存在として知られており、多くの批判を浴びています。
とにかくEM菌を信仰してる奴はゴミかそれ以下です。
よく「そんな当たり前のこといちいち指摘するなよ」みたいなこと言う奴がいるけど、それは対象が人間だった場合であってゴミは人間にとって当たり前のことが理解できないのではっきり言ってやる必要がある。
また、はてブ界隈だけでなく、医師などの専門家からも科学的根拠に乏しいという指摘を受けています。
EMがニセ科学とみなされているのは、十分に証明されていないのに、いや、十分にどころかまったく証明されていないのに、EMがさも万能であるかのように効果を謳うからである。
映画『蘇生』の内容は?
では、肝心の映画『蘇生』はどのような内容の映画なのでしょうか?2分版の予告編を見ていくことにします。
まず、便宜的にこの予告編をいくつかのパートに分けます。
- ロゴ
- 福島の震災
- タイの環境汚染
- 比嘉照夫氏関連(再現VTR+インタビュー)
- 複数人のインタビュー映像
- タイトル『蘇生』
順に見ていきましょう。
①ロゴ
最初に地球の形をしたロゴと「地球蘇生プロジェクト」という文字、次に「Office TETSU SHIRATORI」が表示されます。地球蘇生プロジェクトには公式HPがあります。
この「地球蘇生プロジェクト」というのは、『蘇生』の映画監督、白鳥哲氏が主催する団体のようです。白鳥哲氏の公式サイトは以下。
補、白鳥哲氏について
この白鳥哲さんなのですが、監督業の他に現役で俳優や声優もなさっている方とのことです。特に声優としは主役級の役柄をいくつもこなしています。具体的には
1998年
ブレンパワード(伊佐未勇)
1999年
無限のリヴァイアス(相葉昴治)2001年
スクライド(無常矜侍)
2002年
機動戦士ガンダムSEED(サイ・アーガイル)
などの出演作があり、現在でも第一線で活躍されている方のようです。
白鳥哲氏の人となりについては、以下のインタビュー動画をざっと見ていただければ分かると思います。
地球蘇生プロジェクト 白鳥哲監督メッセージ - YouTube
なお、過去の監督作品としては
などがあります。
それぞれ「水からの伝言」や「右脳教育」、「断食療法」など、賛否両論の題材を扱っており、どれも非常に挑戦的な内容となっています。
右脳派とか左脳派とかないから。脳に関する8つの誤解 : カラパイア
②福島の震災
被災した福島の映像が流れ、そこに男性の声が重なる。
「獣の王国になってしまった」
「原発事故も問題だったけども」
「原発事故後の対応も矛盾だらけだ」
というテロップ。男性の横顔が映され、その横に「元飯館村副村長長正増夫」の文字。
「汚染され続ける、大地、山、海、大気」
ちなみにこの長正増夫さんについては、ググってもあまり情報がでてきません。
③タイの環境汚染
タイの様々な汚染の様子が流れ、そこに女性の声が重なる。
「現在の私どもの世界というのは」
「どこへ行っても汚染や環境問題でいっぱいです」
というテロップ。女性の顔が映され、「タイ王国住宅公社ワラヌット元副総裁」の文字
「人類はどこまで、地球を汚染し続けるのか」
ここでひとつ疑問になるのが、タイの自然環境の問題とタイの住宅公社と何の関係があるのか、ということです。
調べてみたら次の記事が関係ありそうです。
タイ国住宅公社とEM研究機構はつながりがあるみたいです。以下の比嘉氏による記事ではインラック元首相がEM団子を様子と見られるものを持った写真が掲載されています。
甦れ!食と健康と地球環境 第54回 タイ国の大洪水後の浄化活動に国策として活用されたEM
④比嘉照夫氏関連(再現VTR+インタビュー)
【再現VTR】
(地球を蘇生(よみがえ)らせる鍵)
「当時私は2000種類以上の微生物を集めていました」
「この時初めて微生物の力に気づいたのです」
(微生物たちの蘇生力)
【本人へのインタビュー】
「実際に現場でテストをした結果ですね」
「わずか数か月、4か月くらいで」
「75%のセシウムが減ったって言うんですね」
まず【再現VTR】のEM菌が生まれてから現在に至るまでの経緯については以下で詳しく説明されています。
また「75%のセシウムが減った」という発言の真偽については以下のまとめが参考になります。
⑤複数人へのインタビュー
インタビューに答えている人たちのプロフィールは『蘇生』公式サイトに掲載されています。
メンバーは以下の通り。
比嘉照夫(公式HPプロフィール)
平井孝志(公式HPプロフィール)
飯山一郎(公式HP)
増川いづみ(公式HPプロフィール)
田中佳(公式HP)
杉本一朗(公式HPプロフィール)
こちらのメンバーの言説についてもネット上で賛否両論あるみたいですね。
今後の上映について
映画『蘇生』を含めた白鳥哲監督の映画の上映予定については、以下に掲載されています。
ちなみに、どういった層が白鳥監督の映画を見ているのかということは、上記のサイトからだいたい想像できます。白鳥監督の映画を主催している団体は主に次の3つに分類できます。(白鳥監督の主催。関連団体を除く)
- EM関連団体(地球環境共生ネットワーク・善循環の輪、EMエコクラブみやぎ、イーエム自然の里など)
- スピリチュアル系団体(アースキーパークリスタル協会、プレーマアーユルヴェーダ協会など)
- 健康グッズ・食品販売(イルチブレインヨガ 、本物の館など)
もっと白鳥哲さんの情報を知りたい方は
最近発売された、こちらの著書を購入すればもっと監督の考え方を理解することができるのではないでしょうか。
私ですか?今のところ、購入する予定はありませんが・・・