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伊集院光の指摘するNHKのダメな部分に一番忠実だった椎名林檎の2016紅白パフォーマンス

 2016年の紅白に出場した椎名林檎に関しては、曲発表前にが歌う曲を予想したり、曲が発表されてからはその選曲に対する疑問を書いたりしていた。そして目的の紅白を実際に見ても、そういった疑問は解消されず、「地味、つまらない」ぐらいのざっくりした感想しか湧いてこなかった。だけど、ホットエントリー入りしている他ブログの記事を読んで、もうちょっと深く考察してみようと思って、この記事を書くことにした。

 

 該当記事は次のリンクから読める。

www.ru-put.xyz

 この記事で言わんとしてることはなんとなく分かるけど、この文章を読んだところであのパフォーマンスについての私の否定的な評価は覆りそうにもない。

 NHKらしくない番組が作りたい?

 今回のパフォーマンスの何がダメかっていうのは、伊集院光がラジオの中で全部言ってくれている。簡単に言うと、椎名林檎は「NHKらしくない番組が作りたいんです」っていうNHK側の要求に一番忠実に応えてしまっていると感じるからだ。それゆえ私は今回の椎名林檎については全く評価していない。

 

 次の文章は伊集院光がラジオの中で、今年の紅白について語った内容である。

 

紅白見ないんで今年がどうだとか分かんないんですけど、僕NHKで仕事をするにあたって一番嫌いな言葉ってのがあって、NHK内で発せられる一番嫌いな言葉は、「私、NHKらしくない番組が作りたいんですよ」っていう言葉で、それを聞くと、もうその時点ですげぇやる気がなくなるっていう(笑)

 

こっち側としては、NHKらしくない番組をやりたいなら、NHKじゃないところで仕事をしてるので、そっち(他局)でいいですと思うわけ。こっちはNHKを尊敬してるし大好きだから、NHKから番組のオファーが来るから嬉しくてそれをやるわけで。

 

それを「NHKらしくない番組をやりたいんです」っていう「ブッ飛んだ、面白いことがやりたいんですよ!」っていう匂いが超する紅白だった!(笑)

 

「タモさんが観客席にたどり着かないって超面白いでしょ?」っていう(笑)「マツコとタモさんがNHKの愚痴を言いながら、結果着かないって普通NHKじゃ絶対にやらないでしょ?」って匂いが、ある意味NHKのスベるケースの一番中央にあるんじゃねぇかって思うんですよ。

 

ゴジラなんかも、「NHKのアナウンサーさんが本当にゴジラが来ちゃってるみたいな感じでドタバタするのってNHKの発想じゃないでしょ?」っていうNHKの発想だから(笑)

 (「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)1月2日放送分より)

 

 NHKの「NHKらしさ」を捨てて勝負している、というアピールに一番貢献していたのが他でもない椎名林檎であった。顰蹙を買うか買わないかのギリギリを攻めていると思わせるには十分だけど、一線だけは絶対に超えない。そういう安全に踏み外す感じが、今回のパフォーマンスでは際立っていた思う。

 

 文脈は読めるけど、適度に外すこともできるよ。オリンピック閉会式の引継ぎ式という一大イベントを終えた直後だから、そういうイメージを作りたい椎名林檎NHKの思惑が合致したということだろうけど、それって視聴者を置いてきぼりにしてない?という印象はぬぐえない。

 

 椎名林檎のいちファンから見ると、重すぎる荷物を背負おうとしているように、あるいは背負わされているように見えるので、「本当にその方向に進むのは正しいの?」と心配になるのだが、それはこっちの都合なので、ぐちぐち言っても仕方ないのかもしれない。

 

 ただ、こっちの都合をさらに言わせてもらえるならば、昨年、一昨年の紅白で披露したぐらいの、ものすごくポップなものと尖った部分が同居している、意識高めのパフォーマンスをする人たち、ぐらいの世間から評価がちょうどいいような気がする。

 

 国民的ーという形容詞がロクなものでないことは、昨年一年間で十分証明されたと思うので、それをわざわざ引き受ける必要などないのでは?と個人的には思う。

 

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