EM菌で有名な比嘉照夫氏が出演している映画『蘇生』

 YouTubeを見ていてたまたまこの予告編を見つけました。映画のタイトルは『蘇生』で監督は白鳥哲という方です。最後まで見ると、「2015年春全国公開」と表示されます。しかし、この予告がYouTube公開されたのは2016年の8月1日で、アップしたのが白鳥哲監督の公式アカウントなので、どういう意図があるのか詳しくは分かりませんが非常に興味深い内容となっております。

www.youtube.com

 このドキュメンタリー映画『蘇生』には、琉球大学元教授の比嘉照夫氏が出演しています。

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自炊に必須の調味料類の優先度

 自炊をする人にとっての一番の味方はクックパッドである。

cookpad.com

 このサイトの一番の魅力は、材料から料理を検索できることである。例えば、冷蔵庫にじゃがいも、ベーコン、にんにくがあったら、サイト内で「じゃがいも、ベーコン、にんにく」と検索すればよい。すると、その材料を使ったレシピが表示される。

 

 ただせっかく良さそうな料理が見つかったとしてもに、別の食材や調味料が必要な場合がある。その時はあきらめて別のレシピにするか、その食材無しで作るかしか方法が無い。

 

 食材の不足は基本的にどうにもならないのだが、調味料は事前に数種類を買い揃えておくだけで対応できる。では一体どの調味料を優先的に揃えるべきか。自分の自炊経験をもとに答えてていきたいと思う。

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『火花』にはもっとステルスにマーケティングして欲しい

 

火花

火花

 

 

  ネットフリックスのドラマ『火花』のCMが不快だ。Youtubeニコニコ動画の冒頭に繰り返し流れる、あの「イェイェイェー」という奴だが、本当に消えてほしい。この文章を書いている最中も、はてなブログの「お題」として目立つ場所にあるのが目障りだ。こういう下品なマーケティングからは距離を置きたいのだが、CMがネットの広い範囲で配信されているため、否が応にも目に入ってしまう。

 ドラマに吉本の芸人を出演させるとか、主題歌にダウンタウンの浜田の息子の所属するOKAMOTO'Sを起用するとかを露骨にやっていてCMでそのことをアピールしている。ここまで吉本が噛んでいるからこそ、大規模なPRができるのだろうが、よしもとが関係していようが、ネットフリックスが社運をかけてバックアップしていようが、そんなことはドラマの出来とは何の関係もない。

 吉本はとにかく又吉や自社の芸人を売り出したい、ネットフリックスはもっとたくさんの人と契約したいのだろうが、そういう下心を全面に打ち出したCMを見て喜ぶ奴がいるだろうか。ドラマ『火花』自体は、本当に面白いのかもしれないが、自分は見ない。少なくともウザすぎるCMが流れている間は、契約なんて絶対に考えないだろう。

木曜の怪談

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お題「好きだったテレビ番組」

 自分のホラー映画・ドラマの原初体験として記憶しているのが、この『木曜の怪談』というドラマだ。

 ググってみたら『新・木曜の怪談』という動画がでて、これを少し見てみた。主演はタッキーこと滝沢秀明。ほかに今井翼なども出演して、錚々たるメンバーで占められている。

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 演出が素晴らしく、とくに野村佑香の演技など大人顔負けである。また、CGの演出などは、現在の水準と比較すると非常にチープだが、これはこれで面白い。問題があるとすれば、さほど怖くないところで、そこだけは子供向けということを意識させる。

 

 むかしはこの手の気軽にみられる短編のホラードラマ・アニメが多くあったが、いまではめっきり少なくなってしまった。アンビリバボーは心霊特集を放送しなくなり、おもいっきりテレビも夏にホラー特集をやっていたがこれも無くなった。子どもの教育を考えたら正しい流れかもしれないが、ホラー好きとしては少し寂しい気もする。

 

 一方で、映画の分野ではホラーを扱った作品は継続して作られ続けていて、衰える気配が無い。前田敦子が出演した『クロユリ団地』や、過去の人気ホラー映画のモンスターが共演する『貞子VS伽耶子』などが話題を集めたことは記憶に新しい。

 

 また最近では、フリーゲームの世界でホラーが人気ジャンルとして確立している。フリーホラーゲームは主にゲーム実況などで人気を博し、小説化や映画化が続いている。

 

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 このフリーゲームにおけるホラーブームは今後もしばらく続くと考えられる。テレビからホラーが消えたのは残念だが、いまはネットやゲームの世界でホラーは裾野を広げている。ここから、『リング』や『呪怨』のような世界的コンテンツが生まれる可能性もある。そうなったら、ホラーの地上波での復権もありうるだろうか?私はそのことをほんのちょっとだけ期待している。

どうすれば面白いブログに出会えるのか

 ほとんどの場合、はてなブックマークの総合ページから、面白そうなサイトを選んで閲覧している。つまり私が見るのは既に他の誰かがブックマークをした記事ばかりで、ある程度の記事の内容が保証されているということだ。

 

 ではブックマークのついていない記事はつまらない記事ばかりなのか。

 いや、そんなことは無いだろう。

 

 そう思って、今日は新着エントリーの中から自分のお気に入りのページを見つけようと思ったがダメだった。

 はてなブログには、自分が思っていたよりも多くの広告関連の記事が存在している。そして、たまにブログを開いてみても記事数が一つぐらいしか無かったり、ブログ開設から1か月未満だったりする。つまり新着エントリーは、自分にとっての「ゴミ記事」で満たされている。

 私にとっての「ゴミ記事」が何を意味するのかというと、実はそんなに大層なものではない。日常の生活や感じたこと、考えたことを素直に書いてある記事でさえあれば、それはゴミ記事ではなく、良記事である。たとえ、それが著しく自分の価値観とずれていたとしても、それはそれで面白いものだ。

 問題は、宣伝のため、あからさまなPV稼ぎのために書かれた記事で、今のはてなブログではこれ(ゴミ記事)が大多数を占めている。どうしてはてながこんな惨憺たる状況になったのかというと、それはやはりアフィリエイトアドセンスを使いやすくし、またSEO対策にも力を入れた結果だろうけど、それが私個人にとっては好ましくない方向に作用しているのだろう。

 昔は(今でも)はてなは、はてな村とか言われたものだけれど、今はさながら、はてな市場とかはてな見本市とかいった状況だ。こちらは何も買う気がなく、見ているだけで満足なのに、無理やり営業をかけられて購入を勧められる感覚。新着ダイアリーを眺めているとそんな感じに辟易する。

 はてなはゴミ溜め、夢の島だ。そう断言することもできるけど、自分もここでブログを書いている人間であり、ここしかないと思っているので、とりあえず自分が納得するまで記事探しを続けてみる。

 

 ということで、今日のマイブログ記事大賞はこれ。

edogawamy.hatenablog.com

非当事者という立場からの入れ墨問題に対する見解

 入れ墨に関する話題は新聞の記事にされるたびに大きな関心を集める。だが実際のところ、私たちのほとんどがこの問題に対して当事者の立場にはない。私も体に入れ墨を持っている人が身近にはいないし、そういった人々と身近に接するような環境に身を置く予定も今のところ無い。

 

www.nikkan-gendai.com

 

 それでも、この問題に対する関心が全く無いわけではなく、話題に挙がるたびにあれこれ考える。そうしてたどり着く結論はいつもきまってやや保守的なものになる。入れ墨を積極的に肯定する気にはなれないが、頭から否定する理由もない。だから自分は入れ墨に対する意見を保留している、ということになるといったところか。

 

 自分の意見がどちらかというと保守的なのは理由がある。なぜなら入れ墨に否定的な人たちは特別な状況が無ければ、入れ墨に対する見解を陳列するようなことはまずない。対して、入れ墨を露出させている人たちは、公然とそれらを晒すことで、入れ墨に対する肯定的なメッセージを常に発信していることになる。この意見表明の機会の非対称性が、自分にとっては不快なので入れ墨に対する認識は否定的なものにならざるを得ない。

 

 自分の身体を自分の意志で改変して良いかというのは、現代社会においては一般的に、自己決定権に基づいて肯定されている。だがそこには常に倫理的な問題が伴う。というのも、身体改変を突き詰めると、そこには自殺や、安楽死を認めるか否かという究極的な問題が立ち現れるのであり、身体改変を許容できる人でも、自殺や安楽死を許容できない人は少なくない。入れ墨を入れる=身体の改変をするということは、極めて倫理的な問題を孕んでいるにもかかわらず、現実にはそれが公衆の場でカジュアルに肯定されている。このことが、入れ墨反対派だけでなく、私のような態度を保留している人々の、入れ墨に対するある種の不信を生み出している。

 

 入れ墨を入れるか入れないかは個人の自由だ、という入れ墨賛成派の意見は本当にその通りだ。そしてこういった個人の身体の自由は、他人の権利を侵害しない限り十分に尊重されなければならない。しかし、入れ墨賛成派以外の人々に入れ墨を見るか見ないか、という選択肢が与えられているわけではないということも考慮に入れる必要があるだろう。「入れ墨を見ない権利」が存在するという意見はあまりにも極端だが、入れ墨を持つ人の側に、入れ墨を持たない人たちへの一定の配慮が要請されるということは肯定されても良いのではないか。

 

 以上から、私は入れ墨に対して保守的な意見を持っている。露出していない部分の入れ墨に関しては、完全に個人の自由だが、露出している部分の入れ墨に関しては、入れ墨を持つ側が状況を判断して、覆い隠すなどの措置を行うことが必要だと私は考える。

 

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映画『SILENT HILL』―アメリカ大衆向け映画の限界

 映画『SILENT HILL』はもちろんあのゲームソフトの映画化作品である。前々から名前は聞いていたのだが、今の今まで見ずにいた。それをたまたま昨日見たのだが、ちょっとがっかり、というのが正直な感想である。

 とはいえ良いところは数多くあって、冒頭のガソリンスタンドの光の感じもなぜか全く違う作風の『シェルブールの雨傘』のラストを思い起こさせるほどに良く、それ以外に関しても、総じてビジュアル面での出来は良かった。

 しかし多くのアメリカ製エンターテイメント映画の脚本がそうであるように、この映画もアメリカの下層階級に向けて作っているようなところがあり、表現の複雑さとは対照的にシンプルすぎるメッセージを発していてそこが個人的には残念だった。

 具体的には、宗教より理性、集団主義より個人主義、そして何より家族が大事というアメリカにおいて絶対に揺るがないイデオロギーが基盤にあり、アメリカのマジョリティさえ満足させればよいという作りになっているところが、この映画の限界に思えた。

 原作のSILENT HILL』にはもっと複雑なメッセージがあって、そのために、あの奇抜なモンスターが襲ってくるわけで、単に『邪悪vs正義』の構図を作りたいのであれば、もっと分かりやすいキリスト教的な悪魔の化身を登場させれば良いのではないかと思ってしまった。

 これまでいくつもホラー映画を見てきたが、基本的にアメリカのカトリックの価値観に沿って作られたホラーは面白くない、と結論付けてしまって良いと思う。

 

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