テレビのニュースからどんどん遠ざかっている
日常的にテレビを見る習慣がなくなってだいぶ経つ。今、自分からテレビの電源をつけるのは週に1回あるかないか、というところである。ただ、家族が見ているときは自分もそれに合わせて見ている。
数日前も祖父が居間でテレビをつけてニュースを見だしたので、私も新聞を読みながら耳だけで聞いていた。そしたらNHKで例の虐待のニュースを流し始めた。
聞いていて非常に不快な気持ちになった。それはもちろん、親の暴力や子供の惨状について不快ということもあるのだが、それ以上に「なんでこちらが心の準備が何もできていないのに、こんな重いニュースを受け止めなければならないのか」という気持ちの方が強かった。
そしてこのニュースを放送したNHKへの怒りも湧いた。なんでNHKはこのニュースをこんなに扇情的にとりあげるのか?もっと端的に事実だけを述べればいいのではないか?虐待児童の発言まで具体的に述べる必要があるのか?
NHKはニュースを何かはき違えているような印象を強く持った。
ネットであれば、記事の見出しを見て、読むか読まないか判断できる。タイトルの中に性的要素の強いキーワードや暴力的なキーワードがあったら読むのをやめればよい。しかしテレビのニュースはそうはいかない。だからテレビ番組、特にNHKのニュースは多くの人に開かれているべきなのに、NHKはそういう原則をまったく無視している。
そういうのは民放のニュースや、ワイドショーに任せれば良いのであって、NHKのニュースがワイドショー化する必要はまったくないのだ。
ただ一方で民放は民放でひどい。今朝たまたまテレビをつけたら最近亡くなった「紀州のドン・ファン」と呼ばれる人の、非常に低俗な噂に関するニュースが流れてた。くだらないと思ったので、チャンネルを変えたら、別のチャンネルも同じ内容を扱っていて心底うんざりした。本当に最悪だ。
だけどこのニュースがこんなに流れているのは、世間一般にとってそれだけニュースバリューがあるということなのだろう。だからズレているのは世間ではなく私の方なのであろう。
この原因がネットにあることは疑いようのないことだが、じゃあいまさらネットを捨てて世間に迎合できるかといったら、不可能なのでもう致し方ないのだと思う。
これからさらにテレビから遠ざかってしまうのだろう。