元凶はスマホ

 少し前まで好調だったデジタルカメラの分野も売り上げが落ち込んでいるらしい。原因はスマホ。スマホは多機能な上に、内蔵されているここの機能もだんだん性能が上がってきている。スマホがあれば一眼レフカメラもいらないし、動画も撮れるのでビデオカメラも必要ないというわけだ。カメラメーカーには脅威だろう。

 一方で、固定電話の維持が困難になってきているらしい。こちらも原因はスマホ(というか携帯電話全般だけど)。いわゆるイエデンの回線を維持するためには維持費がかかるが、契約数が減少しているため、維持費を工面するのが困難になってきている。

 スマホは多機能で便利だけど、従来の商品やサービスを提供してきた業界の縮小を加速させてる。不必要なものが淘汰されていくのは自然な流れではあるけど、決して良いことだとは思えない。固定電話は緊急時に必要になるし、いくらスマホの機能が向上したからと言って、高機能なカメラの代替になるわけではないからだ。

 スマホが売れるのは仕方のないことかもしれないが、どこかでお金の流れを変えるような仕組みを整える必要があるのではないだろうか。スマホへの一極集中は、決して社会全体の利便性を向上させはしないだろう。