『ゆかいな仏教』批判・雑感
twitterで展開されている橋爪・大澤『ゆかいな仏教』批判。
は、一連のマックス・ウェーバー批判と似たような構造に思える。
マックス・ウェーバーの問題点は社会学の中でもさんざん議論が
繰り返されてきたことだと思うのだが、そのような手法で
橋爪・大澤が宗教を語っているとすると、
社会学を学ぶものとしては残念だ。
橋爪氏は世界人類が受け継ぎべき仏教の特徴を1)個人主義的 2)自由主義的 3)合理的 4)理想主義的 とする。(370p) あとは日本人の自己理解として大事と。この辺りは明治初年から言われてきたことと基本的に同じ。仏教の出世間性と体型性を剥奪した上で近代的諸価値に奉仕させると。
ほとんど同じじゃん、ということは誰もが思うことで、
キリスト教と仏教の違いを彼らが読者を納得させるだけの形で
展開させているか、ということが問題となる。
批判を読む限りは彼らの議論は全く不十分なものとして
受け取られたようだ。