怖い話が怖くなくなった
少し前まで、まとめサイトの怖い話をむさぼるように
読んでいたのだけれど、最近はあまり読まなくなった。
たぶん一番読んでたのは哲学ニュースだと思う。
ホラー映画やドラマに恐怖を感じなくなったのは
ずっと昔のことだけど、文章ベースの怖い話は
ホラー映画を見なくなってからも、ずっと読んでいた。
「コトリバコ」とか「くねくね」とか、ネット上で
それなりに知名度のある話には、読者を怖がらせる
相応のしかけがあった。
最近まとめサイトで見かける怖い話を読んでも、
「コトリバコ」や「くねくね」を読んだとき
ほど恐怖を感じない。
一番の原因は実話テイストを重視しすぎていることだ。
幽霊が現れるにしても気配を感じたとか、音が聞こえたとか
リアリティはあるのだけれど、怖くない。
それに、自分をいじめていた誰かに復讐したといった話や
子供のころ経験した不思議なことも今となっては懐かしい
みたいな話も怖い話のなかに含まれるようになった。
最近はそういった話が好きな人が多いのだろう。
リアリティや自分にとっての身近さが重要で
手の込んだ構成というのは必要とされていないのかもしれない。