韓国ドラマ

きょうたまたま見た韓国ドラマの一場面。

 

あるカップルが結婚しようとしている。女の実家は貧乏で、母はいかにも意地悪な感じ。一方、男の実家はおそらく大金持ちで、でかい家に暮らしており、男はちょっとマザコンっぽい。ある日、女の母親は、男の母親をレストランに呼び出し、自分の家は貧乏だから結婚式の金を出したくないと、男の母親にやんわりと伝える。男の母親はそれを聞いて、一瞬気に障った様子を見せるが、すぐにとり繕って、結婚式の費用は全部自分の家から出すと、女の母親に伝える。すると女の母親は、喜んだ表情を見せた。そうして二人は別れる。このとき女の母親が、男の母親に対しておごったのは、安いスープ一杯だけであった。

 

さてその場を取り繕うために、女の母親の提案を了承した男の母親だったが、家に帰ってから、不満が爆発する。母親は、もう二度と女の母親の相談には乗らないと家族に話す。そうして男の母親は女(嫁)を自分の家に呼び寄せると、女の母親のレストランでの対応に愚痴をこぼし、結納の金だけは支払うようにと、嫁に伝える。韓国では結納は嫁の家から、夫の家へと支払われるようである。

 

私が見たのはここまでだった。あとはめんどうになって見るのをやめた。なんというか、設定が暗いとか、悲惨というのではなくて、全体的に陰湿なのである。それは物語上で作り上げられた陰湿さではなく、社会構造の陰湿さを反映したものである。いまの日本の社会常識から考えるとなんでこの人たちは、こんなことを当たり前のように受け入れているんだろうというツッコミどころが多すぎて、ドラマに集中できない。

 

嫌韓とか反韓とか別にして、いまの日本常識から考えて、極めて前近代的で、父権主義的なドラマを日本の主婦たちが、当たり前のように受容していると考えると、頭がくらくらしてくる。