嘘松はどこへ向かっているのか
盛った創作実話をツイートしてお互い突っ込まない特定クラスタの名称について既に「嘘松」という名称がついているという知見を得ました。個人的には別のクラスタと関連させすぎな気もするんですが、調べたら既に広まってる言葉みたいですね。
— 尾野(しっぽ) (@tail_y) 2017年1月3日
最初期は嘘か本当か分からないような、創作臭のするBL関連の発言をtwitter上でつぶやいた人が「嘘松」と呼ばれていた。最近は事情が変わってきたように思う。いまはもっとフランクに、そして曖昧に、「嘘松」という言葉が使われ始めている。
嘘松という名称は、もちろんアニメ『おそ松さん』のタイトルに引っ掛けたもので、そういった作品を愛好する腐女子たちをバカにする意図があったということは間違いない。
それは普段、腐女子という存在に違和感を持っている人たちにとって、とても便利な言葉だったのだと思う。なぜなら創作実話ツイートを嘘松と結びつけることで、腐女子=嘘つきというレッテルを貼れるからだ。そういった腐女子への反感や悪意が、ここまで嘘松という言葉を一般的なものにした。
ただ一般化が進んだ結果、発言の主体が腐女子であることや、BLに関係するという要素は重視されなくなってきていて、蔑称的な意味合いは徐々に薄まってきているようにも見える。
もしかしたら今は過渡期で、将来的には、嘘松という言葉からは腐女子やBLに関連する要素は一切消えて、単にtwitter上の創作実話ぐらいの意味合いになるのかもしれない。
ただ一方で、創作実話が腐女子によって今後もツイートされ続けるということはほぼ断言できる。自分の観測範囲の話で申し訳ないのだが、それくらい腐女子の自己顕示欲は並大抵のものではないのだ。