【女性編】年末恒例!2018紅白歌合戦 出場歌手・曲レビュー
というわけで、2018年12月31日にNHKで放送される紅白歌合戦に出場する歌手・曲のレビューを書いていきたいと思います。今回は紅組で、次回白組をやります。
紅組
aiko(13)/カブトムシ
総合:7点
歌詞:8点
メロディ:8点/
MV:5点
歌手:8点
講評:aikoの代表曲。歌詞・メロディ・歌唱力全部素晴らしい。ほかの曲も見てみたが、声は衰えていないようだ。年齢的にそれほど無理がないということで『カブトムシ』が選ばれたのだろうと思うが新鮮味はない。まだまだ実力はあるので、ヒット曲でみたかったというのはある。
総合:8点
歌詞:8点
メロディ:6点
MV:8点
歌手:8点
講評:低めで非常に聞き取りやすい声をしている。声質としては絢香に似ているところがあるが、もっとナチュラルで心地よい感じがする。『マリーゴールド』という曲は彼女の歌声とマッチしていて悪くないのだが、紅白で歌うにはパンチ力に欠ける。それに別の曲はもっと生々しい歌詞だったと思う。この曲の内容はストレートで女性ウケはいいかもしれないが、 男性にはあまり支持されないと思う。紅白では工夫が必要なのではないか。
非常に特徴的な顔立ちをしていて、MVもすばらしいのでそれを生かしたパフォーマンスをみたい。
いきものがかり(10)/じょいふる
総合:6点
歌詞:6点
メロディ:4点
MV:?点
歌手:7点
講評:歌って踊るボーカルの吉岡聖恵が見たいという人のための選曲だと思う。復活初ということで、こういう年があっても良いと思うが、来年からはしっかり聞かせる曲を選んでほしい。
総合:7点
歌詞:7点
メロディ:7点
MV:?点
歌手:7点
講評:説明不要の曲。個人的に津軽海峡冬景色より良いと思う。布袋寅泰も演奏するらしい。
AKB48(11)/恋するフォーチュンクッキー
総合:6点
歌詞:6点
メロディ:7点
MV:6点
歌手:6点
講評:こちらも説明不要。指原莉乃卒業ということでこの選曲なのだろう。当時話題になったMVを今回初めてちゃんと見た。そこまで面白いわけではないが金と労力がかかっていることは確かで、よく作ったものだと感心した。AKBの合唱曲的な歌い方が似合う数少ない曲だと思った。
丘みどり(2)/鳰の湖
総合:6点
歌詞:5点
メロディ:5点
MV:5点
歌手:7点
講評:「におのうみ」と読むらしい。曲は単調であまり印象に残る部分はない。歌手の方はアナウンサーのような容貌をしていて人気が高い理由はわかる。また声量があり、声に迫力がある。正統派の演歌歌手という感じ。この人だけだとちょっと地味に映るのではないか。
欅坂46(3)/ガラスを割れ!
総合:5点
歌詞:5点
メロディ:6点
MV:6点
歌手:5点
講評:ロックをイメージしたメロディ・歌詞・演出で非常にメッセージ性が強い。しかし、その分だけやらされている感がでてしまう。アイドルだけどエグザイルっぽいことやってみました、みたいな。それがあまり洗練されているようには映らないので、彼女たちが持っているものと、大人がやらせたいこととのミスマッチを感じてしまった。
総合:9点
歌詞:9点
メロディ:9点
MV:10点
歌手:8点
講評:これはMVがすごい(笑)。曲も90年代っぽいテイストだが古さを感じない。逆に新しさを感じる。曲の流れも変だし、歌詞もちょっとおかしい。全体的にすごく変だ。
島津亜矢(5)/時代
総合:7点
歌詞:7点
メロディ:7点
MV:?点
歌手:7点
講評:これは評価が難しい。この曲は誰が歌っても中島みゆきには勝てないのではないか。島津亜矢の『時代』もうまいのだが、中島みゆきが表現する圧倒的な物語性とは比較にならない。
Superfly(3)/Gifts
総合:6点
歌詞:6点
メロディ:6点
MV:8点
歌手:7点
講評:『愛をこめて花束を』と『タマシイレボリューション』のようなキャッチーな感じがないのが残念だけど、良い曲だと思う。
DAOKO(初)/打上花火
総合:9点
歌詞:8点
メロディ:9点
MV:8点
歌手:9点
講評:米津玄師とともに、ふたりとも個性的で良い声をしている。そして切ないメロディが美しく印象的だ。厳密にいえば今年の曲では無いのだが、今年の紅白で一番良い曲だと思う。今一番旬のアーティストだろう。
天童よしみ(23)/ソーラン祭り節2018~どさんこver.~
総合:6点
歌詞:5点
メロディ:6点
MV:5点
歌手:7点
講評:いつもの天童よしみなのだけど、あまり印象に残る曲では無い。パフォーマンスに期待したい。
TWICE(2)/紅白メドレー2018
総合:7点
歌詞:6点
メロディ:6点
MV:10点
歌手:8点
講評:とにかくMVの完成度が高い。そしてAKBと違い、メンバーひとりひとりに見せ場がある。コンセプトだけで言えば、個人的には完全にTWICEのほうが正しいように思える。歌もダンスも高いレベルで安定している。紅白でも楽しめるのではないかと期待する。
西野カナ(9)/トリセツ
総合:採点不可
歌詞:採点不可
メロディ:採点不可点
MV:採点不可点
歌手:採点不可点
講評:これは選曲がおかしい。9月に発表された『Bedtime Story』は野心的な曲だし、PVも素晴らしい。こっちを捨てて、以前歌った『トリセツ』を選ぶのはどう考えても逃げだと思う。NHKに抗議の意味も込めて採点はしません。
乃木坂46(4)/帰り道は遠回りしたくなる
総合:8点
歌詞:8点
メロディ:7点
MV:8点
歌手:7点
講評:AKB系列のなかでは一番良い。素材の味を活かす方向で曲・MVを作っている点が評価できる。
Perfume(11)/Future Pop 紅白SP
総合:6点
歌詞:6点
メロディ:7点
MV:9点
歌手:7点
講評:Perfumeは正直言って分からない(笑)。デビュー以来ずっと分からないので私はこのジャンルは一生分からないのだと思う。ただ『Future Pop』の方向性については面白いと思った。声と楽器(電子音)の境界を可能な限りなくすことを目指したらこんな音楽ができましたという感じの曲である。でもやっぱり自分は人間の声にこだわりたいタイプなのでそこまで好きになれないのだけれど。あとアニメ・ゲーム的なMVは面白いと思った。
松田聖子(22)/SEIKO DREAM MEDLEY 2018
※メドレーのため採点はなし
講評:松田聖子の若いころの歌唱力は素晴らしいが、年齢を重ねて新たな魅力を得られたかというと疑問である。だからメドレーを歌っても、若いころのそれよりも盛り上がることはないんじゃないかと思う。
松任谷由実(3)/私が好きなユーミンのうた~紅白スペシャル~
※メドレーのため採点はなし
講評:松田聖子と比べれば、松任谷由美は年齢を重ねたことによって別の魅力が生まれた歌手だと思う。一番聞きたいのは映画で話題になった『ひこうき雲』かな。
MISIA(3)/アイノカタチ 2018
総合:7点
歌詞:7点
メロディ:7点
MV:7点
歌手:7点
講評:ドラマの主題歌らしい。歌詞もメロディもまっすぐな感じがして悪くない。ただMISIAの歌声を活かせてるかというと疑問。紅白のパフォーマンスも難しいのではないか。
水森かおり(16)/水に咲く花・支笏湖へ~イリュージョンスペシャル~
総合:7点
歌詞:6点
メロディ:6点
MV:7点
歌手:7点
講評:こてこてのスタンダードな演歌。それをこてこてに歌い上げる。こういう曲が1曲あってもいい。
Little Glee Monster(2)/世界はあなたに笑いかけている
総合:6点
歌詞:6点
メロディ:7点
MV:6点
歌手:5点
講評:MVを見て自分はこのグループはあまり好きになれないと感じた。いわば昔ヒットしたRAG FAIRの女版である。洗練されすぎてるというか、大学のアカペラサークルに所属する女性みたいな演出を狙ってやっているという感じがして敬遠してしまう。共感性マーケティングみたいなところに引っかかるのだろう。曲は良い。CMとかに使われそう。
まとめ
総合評価が高い順に並べるとこうなる。
9点:坂本冬美、DAOKO
7点:aiko、石川さゆり、島津亜矢、TWICE、MISIA、水森かおり
6点:いきものがかり、AKB48、丘みどり、Superfly、天童よしみ、Perfume、Little Glee Monster
5点:欅坂46
採点したアーティストの数は18
総合点数は18+16+42+42+5=123点
平均点は6.83点でした。
次は男性編です。