木曜の怪談

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お題「好きだったテレビ番組」

 自分のホラー映画・ドラマの原初体験として記憶しているのが、この『木曜の怪談』というドラマだ。

 ググってみたら『新・木曜の怪談』という動画がでて、これを少し見てみた。主演はタッキーこと滝沢秀明。ほかに今井翼なども出演して、錚々たるメンバーで占められている。

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 演出が素晴らしく、とくに野村佑香の演技など大人顔負けである。また、CGの演出などは、現在の水準と比較すると非常にチープだが、これはこれで面白い。問題があるとすれば、さほど怖くないところで、そこだけは子供向けということを意識させる。

 

 むかしはこの手の気軽にみられる短編のホラードラマ・アニメが多くあったが、いまではめっきり少なくなってしまった。アンビリバボーは心霊特集を放送しなくなり、おもいっきりテレビも夏にホラー特集をやっていたがこれも無くなった。子どもの教育を考えたら正しい流れかもしれないが、ホラー好きとしては少し寂しい気もする。

 

 一方で、映画の分野ではホラーを扱った作品は継続して作られ続けていて、衰える気配が無い。前田敦子が出演した『クロユリ団地』や、過去の人気ホラー映画のモンスターが共演する『貞子VS伽耶子』などが話題を集めたことは記憶に新しい。

 

 また最近では、フリーゲームの世界でホラーが人気ジャンルとして確立している。フリーホラーゲームは主にゲーム実況などで人気を博し、小説化や映画化が続いている。

 

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 このフリーゲームにおけるホラーブームは今後もしばらく続くと考えられる。テレビからホラーが消えたのは残念だが、いまはネットやゲームの世界でホラーは裾野を広げている。ここから、『リング』や『呪怨』のような世界的コンテンツが生まれる可能性もある。そうなったら、ホラーの地上波での復権もありうるだろうか?私はそのことをほんのちょっとだけ期待している。