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ホラー小説を書く上で参考になりそうなサイトその3

モダンホラーにおける恐怖を感じさせる表現特性について

サスペンスとは?

文章中に仕組まれた「宙ぶらりん、どっちつかず、未決、未定」を「サスペンス」と呼び、読者の「不安、気がかり」といった、内的状況を「サスペンデッド状態」と呼んで区別しておく

(省略)

「サスペンス」によって、読者の内的状況に「不安、気がかり」が生まれ、それを解消しようとするために読者は、文章を読み進めるのだが、ここで生まれた「不安、気がかり」が、恐怖小説における恐怖と、密接に関連している 。

 サスペンスとは作者が意図的に仕掛けるものであり、それによって読者が文章を読み進めようという意欲を起こさせるものである。読者を不安にさせることで、恐怖を呼び起こすサスペンスを工夫して配置することで、グロテスクな表現がなくても読者に怖いという感情を与えることができる。

 

ストーリーのサスペンスとプロットのサスペンスの違い

ストーリーは時間の順序に関係があるため「どうなる?」というサスペンスが生まれる。それに対してプロットは、時間を越えたところにある物語要素の関係であり、因果関係に重点が置かれるから、「どうして?」というサスペンスが生まれる。プロットが読み手に分かるのは全体を把握してからである。つまり続きが気になってサスペンスが生まれるのがストーリーで、どうしてそうなるのかが気になってサスペンスが生まれるのがプロットだといえる。両者は確かに別物であるが、サスペンスに注目すれば「どうなる?」も「どうして?」も大きくサスペンスに属するというのである。

 例えば、「走行中の新幹線に対して爆破予告がなされた」という出来事に関して、「これからどうなる?」という観点に着目すればこれはストーリー上のサスペンスであり、「なぜ?」という観点に着目すれば、これはプロット上のサスペンスということになる。ただ筆者は両者を分ける必要は無いと主張している。

 

サスペンスの結果

サスペンスの結果について以下のように場合分けしている。

(1)立ち消え
サスペンスが発端だけに終わり、結果がどこにも述べられない形である。小説において発端は伏線となって後で生かされることが多いので立ち消えという結末でははぐらかされたような感じを受ける。しかし一方ではそれが「余韻」となって作品の緊張感を高めることにもつながる。
(2)不首尾
「発端」で抱かせたサスペンスの期待が、その通りの結果にならなかった場合、読み手の期待通りには進まなかった、異なった結果で一つのサスペンスが成立した場合、これを「不首尾」とする
(3)成立
(2)とは逆に、読み手の期待通りにサスペンスの発端が完結することを「成立」とする。

以上三種類の「結果」について、(1)立ち消えを(・・)で、(2)不首尾を( × )で、(3)成立を( 。。 )で図示することにする。

 

以上はホラーやミステリーの構造を分析する上で非常に使える概念だと思う。今後は積極的に使うつもり。