マクドナルドの残念な点

 マクドナルドっていろんなお客さんがいるところがめんどくさいよね。高齢者もいれば若者もいるし、金持ちっぽい人もいれば、貧乏人っぽい人もいる。そういうふうに客に多様性がありすぎると、どんなトラブルが起こるか予想できないから怖い。

 これが例えば、松屋だったら全然違う。松屋はサラリーマンの中高年が主要な顧客層なので、発生する可能性のあるトラブルが限られている。注文してから食事が来るまでが遅すぎるとか、食事が冷めてるといったことが、サラリーマン層によく見られるクレームである。一方で、サラリーマン以外の女性や高齢者に多いのが食券の買い方が分からないというパターン。こんな感じで、松屋の場合、起こりそうなトラブルが予想できるから、安心できるんだよね。

 一方、マクドナルドはいろんな人がいて、何が起こるか予想できない。それがマクドナルドの弱点なんだと思う。トラブルを予見可能なほどに、顧客層を絞った方が、利益は上昇すると思うが、それでは従来の客を逃がすと考えて、顧客の絞り込みをためらっているのかもしれない。ただ、今のマクドナルドにはそれぐらいしか打つ手がないような気がする。

 マクドナルドは今後ファミリー層をもっと増やすとか言ってるけど、正直、よい方針だとは思えない。一番トラブルが予見しにくいのが、ファミリー層なのだから、ファミリー層が多いと、それ以外の一般客が店内に入りにくい雰囲気ができてしまう。