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趣味としての高校サッカー鑑賞

 当たり前のことではあるけど、高校サッカーってワールドカップで見るようなサッカーとは全く違うよなぁ、と。高校サッカーはひとつひとつのプレーを正確に行うことが最優先で、チーム全体に流動性がない。チームをシステムとして機能させることをほとんど意識していないようにみえる。一方、海外サッカーの選手たちは、それぞれが一つのプログラムのように組織的に動く。ワールドカップのサッカーを見ていると、これはゲームの世界なのではないかと錯覚することがある。それくらい海外のサッカーは、人とボールが絶え間なく滑らかに動いている。

 プロとアマの間に、実力の差が存在することは当然のことなのだけど、高校野球を見る限りそういうことをほとんど感じないから不思議だ。むしろ一塁にヘッドスライディングしたり、送りバントを徹底したりと、ある意味で高校野球プロ野球よりもプロっぽい?ところがある。実際のところ、甲子園の出場チームとメジャーリーグのチームが戦ったら5回に1回くらいの割合で、甲子園の出場チームが勝つのではないかとさえ思う。例えば、田中将大がいた時代の駒大苫小牧と暗黒期のベイスターズだったら、駒大苫小牧にも勝つチャンスはあるのではないだろうか。サッカーの場合は、そういうことが起こりそうな気が全くしない。

 今のように、海外サッカーや日本代表の試合が当たり前に見られる環境に暮らしていると、高校サッカーを見てもあまり興奮しないというか、「ふーん、この程度か」といった感想で終わってしまう。楽しみ方は人それぞれだと思うのだが、単に競技を見るのが好きという程度のサッカーファンにとっては、高校サッカーはあまり楽しめないということが分かった。甲子園や駅伝を見ることは趣味としては成立すると思うが、高校サッカー鑑賞は一般的な趣味としては成立しにくい部分があるのかなと。