「絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時!」感想

「絶対に笑ってはいけない」シリーズに関しては数年前から、マンネリだという批判が出ていたが、個人的には楽しめていた。今回も、それなりに笑える部分はあったものの、年を重ねるごとに、おもしろさが減ってきているという批判は的を射ていると感じた。

 今回の最大の不満点は、下ネタ、暴力ネタの多すぎることだった。以前放送した「ガキ使」本編から採用した「鬼ごっこ」は、鬼に捕まったら罰ゲームを受けるのだが、ルールが曖昧で何度も、尻叩きやハリセンなどの罰ゲームを受けているのが不快だった。

 リアクション芸人たちのコーナーはグダグダ感がすごかった。要は芸人が痛がる姿を見て楽しもうという趣旨なのだが、地球防衛軍の活動と全く関係ないし、何のために芸人たちが無理難題に挑戦しているか分からないので、見ていて痛々しさだけが残った。

 今回の番組全般の傾向としては、地球防衛軍というコンセプトがあまり有効に使えておらず、代わりに暴力ネタや下ネタなどインパクトの強いネタ重視になっていた。ひとりで見ている視聴者にとっては問題ないだろうが、家族で見る視聴者にとっては不適切な番組の構成になっていたと思う。

 個人的にはそういった方向性よりも、テレビではあまり見慣れない芸能人が意外なギャグをするといった従来の方向性のほうが好ましいと感じる。次回があるかは分からないが、次もこの暴力ネタ、下ネタ重視の番組構成なら途中で別の番組に切り替えると思う。