「秩序問題(仮)」論文草稿②

 秩序問題は社会学の根本的な問題の一つと言われる。「社会秩序はいかにして可能か」という問いは、社会学という学問が作られるはるか以前から考えられていた。この問題を「ホッブズ問題」として定式化し、社会学の主要な問題として位置づけたのが20世紀の社会学者タルコット・パーソンズである。彼は「共通価値」が目的のランダム性の解消することで問題が解決されると主張したが、この回答は多くの社会学者からの批判にさらされることになった。それから現在まで、秩序問題は社会学の主要な問題としての地位を保ちつづけている。