いや、さすがに紅組弱すぎないか?2017紅白歌合戦

 紅白歌合戦を今年も見る。見るけれども、何か特別な期待があるわけではない。ただ単に、『ガキ使』をリアルタイムに見る気にならないのと、昨年、一昨年と見たので、それとの比較がしたいという、ただそれだけの理由。

 

 何が最悪かっていうと、紅組のメンツがクソすぎて話にならないこと。去年グダグダだった有村架純を今年も司会に据えているという点で終わってるが、選ばれた歌手もなかなか酷い。新鮮なメンバーが少ないうえ、AIとSuperflyみたいな似たようなタイプをなぜキャスティングしてしている。

 

 それよりだったら『ソードアートオンライン』だとか、『けものフレンズ』の主題歌を選んだほうが何倍もマシだったと思うが、断られたのかね?

 

 これだとエレカシ竹原ピストル三浦大知が初選出された白組とのバランスが全く取れないではないか。いちおう、歌合戦って体裁は保ってほしいのだが、「合戦」の部分はおまけみたいものと考えてるのかね?

 

 

はてなってお金が絡む事柄に関して雑じゃない?って思った

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前回の契約があと10日分残ってたはずなんだけど…

 最近はてなブログProの契約を更新しました。

 

 前回は1年コースだったのですが、今回は訳あって月当たり600円の2年コースに登録しました。契約してから気付いたのですが、この2年契約、前回の1年コースの期間終了時から適用されるのではなく、今回の2年コースの契約時から適用されるのですね。(^▽^;)

 

 前回の1年コースを契約したのは2016年7月24日で、今回の2年コースを契約したのが今年2017年7月14日なので、10日ほどまだ期間が残っていたはずなのですが、今回の2年コースの期間終了が2019年7月14日と表示されているので、私の側が10日分損をしたことになります。

 

 前回の契約期間が終わってから、次の契約期間が開始されると、当然のように思っていたので、すこし驚きました。いや、こういう事に関しては、こちらが事前に確認すべきことで、非はこちら側にあるのです。

 

 ただ、私はこれまで、はてなのサービスにほとんど不満を感じたことが無かったので意外でした。はてなほどの企業ならば、お金に関わることはもっと親切に設計されていると勝手に信頼していたので、幻滅しました。

 

 そして残念ながら今回の契約更新を通じて、はてなの不親切な部分を多く発見することになってしまいました。今回の記事では、主にお金に関することで、はてなブログの残念な点について3点指摘したいと思います。

 

 

はてなポイントの有効期間が1年間

②コンビニ支払で任意の額を購入できない

③一方的に主要なサービスを変更・終了する

 

はてなポイントの有効期間が1年間

 基本的にはてなブログProを利用するには、「はてなポイント」が必要ですが、このはてなポイントは有効期間が1年間しかありません。この期間を過ぎた場合、そのポイントはもちろんユーザーの元には戻ってきません。つまり、残ったポイントはすべて、「死に」ポイントになってしまい、はてなの懐に入ってしまうのです。

 

 1年間という期間を長いと感じるか短いと感じるかは、人それぞれだと思いますが、はてなブログProの最長契約期間は2年なので、そういったサービスとの整合性がとれていないのは確かです。こういった点で、はてなはユーザーの利便性を全く無視しています。

 

 このはてなポイントは他のサービスにも利用できるのですが、はてなが提供するいくつかのサービスの中に、ポイントを使ってまで利用したいと思えるほど魅力的なものはひとつもありません。(下のリンク参照)

はてなポイント - はてな

コンビニで任意の額のはてなポイントを購入できない

 前述の通り、はてなブログProを利用するには「はてなポイント」が必要なのですが、この方法はいくつかあります。下記参照

はてなポイント - はてな

このうち有料コースの金額をぴったり支払える方法は「クレジットカードによるポイント購入」だけで、手数料がかからない支払方法もこれだけです。それ以外の方法、例えばコンビニエンスストア支払いを使う場合、2000円分や3000円分など何通りかの選択肢の中から選んで買うことになります。

 

 例えば、2年コースの14400円を支払いたい場合、ぴったりの額のはてなポイントを購入できないのはもちろん1万5000円という選択肢も無いため、2万円分のポイントを購入することになります。

 

 2回に分けて支払うこともできるので10000はてなポイントと5000はてなポイントを購入すれば良いのですが、その場合は1回250円分の手数料が2回分かかります。つまり合計500円の手数料がかかるのです。

 

 さらに上でも述べた通り、1万5000円のはてなポイントを購入した場合でも、2年コースの14400はてなポイントを利用したあとに残る600ポイントは、1年以内に使わなければ失効します。

 

一方的に主要なサービスを変更・終了する

はてなカウンターを2017年8月7日に終了します - はてなカウンター日記 - 機能変更、お知らせなど

 上のリンク先の記事にも書かれているように、はてなカウンターは今年の8月7日をもってサービス終了となります。はてなブログ利用者の中には、他のアクセス解析サービスを利用せずに、はてなカウンターで自ブログのPVを確認していた人も多いと思います。私もその一人でしたが、残念なことにこのサービスは今後使えなくなってしまいます。

 

 私の場合、今回の2年契約はそれを知った上でのものなのでまだマシですが、この発表の直前に有料コースを契約した人は、可哀そうだと思います。返金や代替サービスの無料提供など、なんらかの救済措置があっても良さそうなものですが、それもありません。

 

 このようにはてなは、主要なサービスの終了をその数か月前にユーザー報告し、すでにそのサービスに対する対価を支払ってしまった人々に対して、補償が必要だとは思っていないようです。

 

 いま何気なく利用している機能も、はてなからの一方的な通告によって利用できなくなる可能性もあるということです。

 

まとめ

 以上のように、はてなは有料サービスの契約やサービスへの対価に関することなど、お金に関することは雑というか、はっきり言ってセコイ!です。私が契約したのは最近なので、あと2年間はこういった不快な思いを味わうことはないと信じていますが、今現在有料プランに登録することを検討している人は、はてなにはそういう暗黒面もあるということを頭に入れておいた方が良いと思います。

 

大嫌いなあべりょうの動画を強制的に見せられる苦痛

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本当にムカムカする。

 

この歌手の名前をブログに書くことは、その歌手の動画の再生数をアップさせることに繋がる可能性があるので、本当は書きたくないのだが、今日はあえて名前を出そうと思う。

 

その歌手の名前はあべりょうだ。

 

なぜ嫌いなのか

この人の曲は絶対に聞きたくない。それくらい不快に感じる。何が不快かというと、政治的な内容を、オブラートに包まず、美しい言葉で飾ることもせず、馬鹿の一つ覚えみたいに、直接的かつグロテスクに歌うからだ。これはイデオロギーがどうという問題ではない。芸の無さ、歌の下手さを、その時々に流行している言葉を並べ立てることでごまかそうとしている点が、ただただ醜いのだ。

 

見たくないのに…

ここまで書いてきて、「そんなに嫌なら曲を聴かなきゃいいだけだろ」と思う人もいるかもしれなが、それが難しいからこうやってブログで書いているのである。というのも、なんとこの歌手の曲、Youtubeの広告としてながれるのである。もう、たまったもんじゃない。

 

その点は多くの人たちが共有しているみたいで、Youtubeの公式チャンネル内の動画のコメント欄も似たようなことを書いている。つまり「動画を投稿するのは自由だけど、広告として掲載するのは止めろ」ということ。

 Youtubeのシステムにも問題がある

今のYoutube広告はほとんどが、5秒間、視聴者に強制的に広告を見させるようなシステムになっている。それゆえ彼の幼稚で煽情的な曲の一部を無理やり聞かせられることになる。見るものにショックを与えるような言葉が、その5秒の間に必ず挿入されているのだが、目的の動画をみるためには、じっと耐えるほかない。つまり、フジテレビ的な『聞きたくなきゃ聞かなければ良いじゃない!』が全く通用しないのである。

 

なぜ、彼のような一般的にはそれほど名前が知られていないような(少なくとも私や私の家族がまったく知らない)歌手の曲が、Youtubeの広告として採用されているのかは謎だが、とにかくYoutube側に広告費をきっちり払っているからこそ、ここまで大規模な広告が打てるのであろう。

 

つまり金さえ払えば、ユーザーに不快なものでさえ見せられるようなシステムYoutube内にあって、彼はそれを単に利用しているユーザーのひとりに過ぎない。ただ彼の動画は、その中で群を抜いて不快なだけである。

 改善を求む

ニコニコ広告よるランキング操作もそうだけど、たいていの人が不快だと思うような動画を、カネ次第で、不特定多数に拡散できるようなシステムをどうにかなりませんか?もしくはそれを是正するような制度を導入しませんか?NGが一定数に達した段階で、広告の配信を一旦停止して、広告主側に改善を求めるとか、いくらでも方法はあるでしょう。

 

それもしないで今後もあべりょうの動画を見せ続けるというのなら、それは運営の怠慢と言わざるを得ないのではないか。

 

もう二度とあべりょうの歌を聴きたくない。見たくない。

ゲスと有能は両立する―安倍首相の「忖度」自虐ギャグの効果

安倍首相は17日夜、都内の商業施設のオープニングセレモニーに出席し、地元・山口県の物産も積極的に販売するよう「忖度(そんたく)していただきたい」と挨拶した。野党側は「森友学園の問題が終わったと勘違いしている」と批判している。

安倍首相「忖度していただきたい」笑い誘う(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

 

 「首相としての品位に欠ける」と左派が批判する気持ちは至極当然のことと思うが、個人的には感心してしまった。安倍首相はゲスだと思うが、こういうことは本当にうまい。

 

 「忖度(そんたく)」は、森友学園関連で注目されて以来、「権力者の意図を組んで行動すること」ぐらいの意味で、主に現政権を揶揄する目的で使われてきた。森友学園問題は、主に安倍夫妻が関与している可能性があり、そこから政権打倒に繋げられるかもしれないという理由で盛り上がった。だが結局、関与を立証するような決定的な証拠が見つからなかったことから、一気に沈静化してしまった。

 

 しかし「忖度」という言葉が脚光を浴び、人口に膾炙することになったことは、今回の一件で左派が得られた数少ない成果のひとつだった。内閣支持率はあまり変化しなかったが、政治家と官僚の間の汚れた関係を国民に印象付けることはできた。その成果の象徴が「忖度」という言葉の流行だったのである。

 

 この「忖度」という言葉は、安部政権にとっての「目の上のたんこぶ」として今後数か月の間、ボディブローのように安倍政権をじわじわと苦しめるだろう。そのように左派や野党は考えていたはずだ。

 

 実際、例年の傾向通りであれば、「忖度」は2017年度の流行語大賞に高確率で選ばれるだろう。そうなれば、野党はまた安倍首相や政権与党を批判する機会を得られる。年末に放送するような1年間の動向を振り返るようなテレビ番組も同様だ。だから、「忖度」という言葉は、左派にとって今年1年間は使い続けられるような、非常に都合の良い言葉でありつづけるはずだった。

 

 しかし、北朝鮮問題によって、それまでのムードが一気に吹っ飛んでしまった。核爆発という現実的な脅威が、関心の中心として存在感を発揮するようになったことで、森友学園問題に対する世間やメディアの熱は一気に冷めてしまったのである。

 

 安倍自身もこれを好機と、シリアの化学兵器使用などにも乗じて次のようなことを言って、積極的に火に油を注いでいる。

jp.reuters.com

 

 

 そして今回の安倍自身による「忖度」発言である。このタイミングが絶妙だ。こちらでは逆に、森友問題を引っ張り続ける人々に対して冷水を浴びせかけた。安倍自身が、これを自虐ギャグと言いだしてしまったら、もう政権批判の道具としての「忖度」という言葉は死んでしまう。それを実に適切なタイミングで、そして地元のイベントという批判されにくい場所で、さらにメディアに見せつけるようにやってのけた。

 

 誰かの入れ知恵なのかもしれないが、この計画の緻密さと、計画を実行してしまう面の皮の厚さはさすがとしか言いようがない。それはある意味において、有能であると言っても良いと思う。スキャンダルや問題発言でイメージダウンする議員は、与党にも野党にもいるが、それを回避する能力という点においては、安倍に勝るものはいない。だからゲスであることと有能であることは両立するのだ。

陰キャ/陽キャは、そこまで悪い言葉ではないのかもしれない

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 陰キャ(陰キャラ)/陽キャ(陽キャラ)という言葉に対しては、初めて聞いた時から不快感をもっていたのだけれど、最近はそれほど酷い言葉ではないのかもしれないと思い始めた。

 

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90分でも長いよ。『ビジター』(2012)

 ワン・シチュエーションものと、登場人物が少ない映画が苦手なので、だいぶ退屈だった。いわゆるネタバレ禁止系の映画なので、ストーリーについて深く言及しないが、まぁ、こういう結末ってあるよね。

 

 物語は事故で息子を亡くした夫婦のもとに、ある日の真夜中、見知らぬ一人の若い女が訪ねてくるところから始まる。ふたりはこの女を家の中に受け入れるが、女が夫の素性を知っていたことから、夫婦の関係がぎくしゃくしだす。そんな中突然、ガスマスクをかぶった黒づくめの男たちが家の中に押し入ってきて、若い女がさらわれてしまう。

 

 ジャンルとしてはサスペンスなのだけれど、正直追われている最中にほとんどストーリーが進まない点が見ていて辛い。そしてサスペンスも大して面白くない。ラストの展開はそこそこ面白いが、そこに至るまでの70分くらいの中に無駄が多すぎる。頑張れば、半分以下の長さにできる映画だと思う。

 

 

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田中誠監督『雨の町』(2006)は安田顕と成海璃子に注目しよう

 久しぶりに見つけたホラー系映画の良作。ただ、ホラー的要素は薄く、さほど怖くはないので、ホラー嫌いも安心して見られる。その代わり、ミステリー、サスペンス映画的な要素が強いのと、冒頭にちょっとばかし性的に過激なシーンがあるので苦手な人は注意が必要かもしれない(とは言ってもほんのちょっとだけど…)。

 

 どこかの映画レビューで「日本版ペットセメタリー」と書かれていたが、ストーリーはまさにそんな感じである。ただ本家ペットセメタリーよりも、もっとシンプルな物語構造なので、自分はちょっと(脚本的に)薄いかなと感じてしまった。

 

 特に真木よう子が演じる役場職員のヒロインは、たいして過去の掘り下げもされず、また映画内の事件ともほとんど絡まず、主人公とくっつくので、ご都合主義的な登場人物に見えてしまうのが残念だ。

 

 あとはゾンビ的な子どもたちの造形、例えば攻撃手段なんかももうちょっと工夫できたんじゃないかと思う。とにかく、設定とか脚本が甘い映画だという印象を持った。

 

 一方で演出面はほとんど文句がつけようがないほど素晴らしい。役者の演技や、照明、ロケーションとどれをとってもプロの仕事だと思う。

 

 役者の中では、冒頭の安田顕が見事にハマっていた。正直安田顕のこんなにうまい演技を見たのは初めてだった。かなり個性的な医者の役を演じているのだがまったく違和感が無いのである。

 

 他には出演時間は短いものの、光石研や役場の男性職員たちも良い味を出していた。この田中誠という映画監督の作品は、大昔に鳥肌実の『タナカヒロシのすべて』を見て以来だけど、役者の動かし方が素晴らしいという印象を持った。

 

 この映画の一番キーとなる役柄は成海璃子で、この成海璃子と主人公の関係の微妙さ、曖昧な描き方がこの映画の一番の核になっているように見えた。この映画は、この時代の成海璃子の素晴らしさを再確認するというだけでも見る価値のある映画だと思う。

 

 この映画は95分とかなり上映時間は短いのだが、「100分切る割に、こんなに内容が濃い」というタイプの作品ではなく、ストーリー的には比較的淡白なのだが、見終わった後に後を引くというか、映画が終わってから何度も噛み締めたくなるような、そういう作品だと思う。

 

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